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ギャッベとは?人気の理由とペルシャ絨毯との違い

砂漠のテントの中で、年配の女性が伝統衣装をまとい、羊毛を紡いでいる。足元には、動物や木のモチーフが織り込まれた植物染めのギャッベと、複雑な花文様とメダリオンが特徴のペルシャ絨毯が並び、夕暮れの柔らかな光が差し込んでいる。
ギャッベという名称はペルシャ語で「目が粗い」「ざっくりした」を意味し、その名の通り粗めの織りと長い毛足を持つ素朴な絨毯です。ギャッベは遊牧民のテント生活に欠かせない生活必需品で、テントの床に何枚も敷き詰めて寝具として使われてきました。

ギャッベには羊毛を草木染め(植物由来の天然染料)した糸が使われ、素朴で自然な色合いに仕上げられます。織り込まれる文様は遊牧民の暮らしを映したデザインで、羊や山羊などの動物模様や生命の樹などが特徴です。

ペルシャ絨毯との違い


ギャッベはペルシャ絨毯の一種ですが、ペルシャ絨毯とは大きく異なります。典型的なペルシャ絨毯は絹糸を織り込むなど非常に緻密に織られ、華麗なメダリオン(絨毯中央の紋様)などの伝統柄です。ギャッベは太い羊毛糸で目を粗く織られており、結び目の密度はペルシャ絨毯の約十分の一程度です。ギャッベの文様は家族や動物、草木や水辺など身近なテーマを表現しており、初めて見る人にもどこか懐かしさを感じさせると言われます。

ギャッベが人気の理由


ギャッベは長らくイラン国内の絨毯市場では粗末な製品と見なされることもありました。その背景には、当時のギャッベは現在よりも織りが粗く、耐久性や仕上がりも今ほど洗練されていなかったことがあります。ところが20世紀後半、欧米の愛好家がその素朴な美しさと温もりに価値を見出し、輸出が始まると一転して世界的に高く評価されるようになりました。現在ではギャッベは世界中で愛好され、日常的に取り入れる家庭が増えています。