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ギャッベ専門ラグガイド

新品ギャッベ(左)は鮮やかな色とふっくらした毛足、中古ギャッベ(右)は色褪せと毛足の潰れが見られる比較画像。

中古ギャッベは買いか?新品との比較

結論から言えば、長く安心して使うなら新品ギャッベの方が確実におすすめです。中古は価格面で魅力がありますが、使用歴・衛生面・メンテナンスコストの不透明さから、新品の優位性は揺るぎません。 使用歴が不明というリスク 中古ギャッベは、どの程度の期間・どのような環境で使われてきたのか分からない場合がほとんどです。リビングの中心で毎日使われていたかもしれませんし、ペットが頻繁に乗っていた可能性もあります。ギャッベは座ったり寝転んだりして直接肌に触れることも多いため、使用歴が不明な点は大きな不安材料です。 衛生面とクリーニング費用 中古ギャッベを安心して使うためには、まず専門クリーニングが必須です。クリーニング代は数万円かかることもあり、この時点で中古の価格的メリットはかなり薄れます。 新品は「最高の状態」から育てられる 新品のギャッベなら、毛足の弾力・織りの強度・草木染めの鮮やかな色合いがすべて最良の状態です。そこから自分の暮らしの中で少しずつ風合いを育てていけます。さらに、ギャッベは5〜7年に一度の専門クリーニングで美しさを保てるため、新品を購入し、適切なメンテナンスをしながら長く愛用するのが最も安心で経済的です。 まとめ 中古ギャッベは一見お得に見えますが、使用歴不明・クリーニング必須というリスクがあります。新品なら「最高の状態」から育てられ、5〜7年ごとのクリーニングで何十年も美しく保てます。大切に長く使う一枚を選ぶなら、新品ギャッベが最良の選択です。

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山岳を背景に、青いスカーフと赤い服の女性が屋外でギャッベを手織りしている。

ギャッベの値段はなぜ高い?価格の秘密

ギャッベは、イラン南西部のザグロス山脈周辺で暮らすカシュガイ族などの遊牧民が、家族のために織ってきた毛足の長い絨毯です。羊の毛を刈るところから糸を紡ぎ、草木で染め、手で結びながら織り上げるまで、すべての工程を自分たちの手で行います。模様にはその日の景色や家族への思いが込められ、同じものは二つとありません。ギャッベはもともと寒暖差の激しい自然の中で、床に敷いて暮らしを守るための必需品でした。 親から子へ受け継がれる技 ギャッベの織り方は、母から娘へと日常の中で受け継がれます。嫁入り前に自分の手で織ったギャッベを持たせる風習もあり、良いギャッベを織れる娘は家事や暮らしの技を身につけた証とされてきました。この織りの技術や感性は、教科書ではなく生活そのものの中で育まれます。だからこそ、一本一本の糸に織り手の人生や家族の物語が宿ります。 完成までにかかる膨大な時間 ギャッベ作りは、時間との静かな対話です。小さなサイズでも数週間、大きなものでは数か月、場合によっては半年以上かかることもあります。1平方メートルを織るのに数か月というのは珍しくありません。毎日少しずつ結びを重ね、間違えばほどいてやり直す。そんな根気のいる作業の積み重ねが、一枚のギャッベを形にしていきます。 手織りならではの価値 機械織りのラグは短期間で大量に作れますが、手織りのギャッベは一度に数枚しか生まれません。生産効率よりも、手の感覚や感性を優先して織られるため、どうしても数が限られます。価格が高いのは、この「時間と手間」と「唯一無二の物語」が詰まっているからです。ギャッベの値段には、素材や技術だけでなく、織り手が過ごした季節や思い出まで含まれているのです。

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手織りと機械織りギャッベの違い

手織りと機械織りギャッベの違いは、素材・製法・耐久性・価格・デザインに明確な差があります。 ギャッベはイラン南西部の遊牧民族が伝統的に手織りする絨毯で、熟練職人が一本ずつ結び目を作るため製作に時間と手間がかかります。 機械織りギャッベは工場の織機で大量生産され、土台布に毛糸を接着剤で固定する方法が一般的で、主にインドで生産されています。 手織りは上質な羊毛や絹などの天然素材と草木染めを使用し、深みのある色合いと温かみのある風合いを持ちます。 機械織りでは合成繊維も多く使われ、見た目は似せられても質感や耐久性は天然素材に劣ります。 手織りは高密度に織られており、数十年使用可能な耐久性を誇ります。 デザイン面では手織りは職人の感性を反映した一点物で、細かな模様やグラデーションも表現できます。 機械織りは柄や織り目が均一で整然としていますが、表現できる模様は限られ、木や鹿の小さなモチーフやストライプなどが中心で、一点物ならではの個性はなくなります。

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木製家具のあるリビングに置かれたギャッベクッション。イラン南西部の遊牧民が手織りした厚みのあるウール素材で、草木染めによる自然な色合いと素朴な模様が癒しの空間を演出している。

ギャッベクッションで作る癒しの空間

ギャッベクッション(ギャッベ クッション)は、置くだけで癒しの空間を演出できるインテリアアイテムです。ひとつ加えるだけで部屋の居心地が格段に向上します。 ギャッベとは、イラン南西部の遊牧民が伝統的に手織りする羊毛の絨毯のことです。厚みのあるふかふかとした質感と、素朴でカラフルなデザインが魅力です。このギャッベを素材にしたクッションや枕(ギャッベ 枕)がギャッベクッションです。 ギャッベクッションの最大の特徴は、上質ウールならではの柔らかな肌触りです。触れるだけで安心感を与え、体を優しく包み込みます。草木染めによる自然な色合いは、どんな空間にも調和し、穏やかな雰囲気を生み出します。また、織り込まれた模様には、織り手の願いや想いが込められており、日常に豊かさと癒しをもたらします。 実用性も高く、リビングや寝室、椅子やソファなどあらゆる場所で活躍します。ソファに置けば背当てや抱き枕として機能し、椅子の座面に敷けば柔らかな座り心地が得られます。寝室のアクセントとしても優れ、大人のインテリアにも自然に溶け込みます。 耐久性にも優れ、へたりにくく、使い込むほどに色合いや質感が深まります。さらに汚れに強く、お手入れも簡単なので日常使いに適しています。天然素材の温もりと職人技が詰まったギャッベクッションで、手軽に癒しの空間を演出してみてはいかがでしょうか。

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モダンな日本のリビングに、座布団サイズの手織りギャッベクッションを置いた木製椅子と、壁掛け・床置きの小型ギャッベ。赤・黄・青の幾何学模様が温かみを添えるインテリア例。

座布団サイズのギャッベ活用術

座布団サイズ(約40cm四方)のギャッベは、多彩な使い道で暮らしを彩る万能なインテリア小物です。ギャッベとはイランの砂漠地帯に暮らす遊牧民が羊毛で手織りする素朴な絨毯のことで、ウール100%の天然素材ゆえに調湿と保温に優れ「夏は涼しく冬は暖かい」機能的なラグでもあります。厚手のウールでクッション性・耐久性も高く、何十年も使える敷物とも言われています。 ギャッベ座布団は椅子やベンチの座面に敷くクッションとして活用できます。適度な厚みがあるため長時間座ってもお尻が痛くなりにくく、座り心地が快適です。フローリングや畳の上に直接置いて座布団代わりに使うことも可能で、和室の座椅子としても違和感なく馴染みます。小さな正方形ラグは日本の住環境にも適しており、床暖房の部屋でも一年中敷きっぱなしで快適に使えます。 玄関マットとしてギャッベを敷けば、来客を暖かく迎えるアクセントになります。小ぶりなギャッベは壁に掛けてタペストリーのように飾ることもでき、豊かな色柄をアートのように楽しめます。複数のミニギャッベを組み合わせてカラフルに演出するなど、インテリアコーディネートの幅も広がります。 座布団サイズのギャッベはそのほかにも工夫次第でさまざまに活躍します。車の座席に敷けば車内を明るく彩り、羊毛の調湿性で汗を吸収するため長距離ドライブでも快適です。ペットがくつろぐ場所にミニギャッベを敷いてあげれば、犬や猫にとっても居心地の良いスペースになります。このようにギャッベの小さなラグは実用性と装飾性を兼ね備え、初心者にも取り入れやすい万能アイテムと言えるでしょう。

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和室風の明るいリビングで、オレンジと黄色の暖色系ギャッベラグを囲んで笑顔で話す男女と販売員。ラグ中央には生命の木と鹿の文様が織り込まれており、温かみのある雰囲気が漂う。

後悔しないギャッベの選び方

ギャッベ(ギャベ)とは、イラン南西部に暮らす遊牧民が手織りする厚手のウール絨毯です。「ギャッベ」という言葉はペルシャ語で「ざっくりした」という意味で、毛足が長く粗い手触りが特徴です。羊毛を手で紡いで草木染めした糸を用い、遊牧民の生活や自然をモチーフにした素朴で独特な文様が織り込まれています。一枚ごとに色や柄が異なる一点物で、丈夫で汚れに強く100年使えるともいわれる耐久性の高さも魅力です。 ギャッベ選びで後悔するよくある失敗例 サイズ選びのミス: 購入後に「もっと大きいサイズにすればよかった…」と感じる人が多いです。小さすぎると部屋でバランスが悪く、大きすぎると圧迫感の原因になります。 色やデザインの不一致: お店で見た色合いと自宅の照明での印象が異なり、他の家具と合わず後悔するケースがあります。特に一点物のギャッベは代替が効かないため、色柄のイメージ違いには注意が必要です。 品質・産地の見極め不足: 本場イラン以外で作られた模造品(インド製や機械織りなど)を誤って購入すると、「思ったほど質感が良くない」と感じることがあります。本場のギャッベはイランのシラーズ周辺産で価格も高めですが、極端に安いものは機械織りの可能性が高いです。 お手入れ面の想定不足: ギャッベは厚みと密度がある分かなり重く、大型サイズでは掃除や模様替えが大変です。また新品時には毛羽(遊び毛)が出たりすることがあります。 失敗しないギャッベの選び方ポイント 用途に合ったサイズを選ぶ: 設置場所に合わせて適切なサイズを選びましょう。例えば玄関マットには約60×90cm、リビングのソファ前には150×200cm前後など、用途ごとに目安サイズがあります。小さすぎると物足りず、大きすぎると圧迫感が出るため、事前に設置場所の寸法を測って検討することが大切です。 インテリアとの調和と直感を両立: 部屋全体の色調や雰囲気に合うデザインか検討しましょう。他の家具との調和も大事ですが、長く使うものなので自分が「一目惚れ」できる柄を選ぶことも後悔しないポイントです。流行に左右されないタイムレスなデザインを選べば、飽きずに長く愛用できます。 ギャッベの価格相場と高価な理由 ギャッベの価格はサイズや織りの細かさによって大きく異なります。一般的な相場として、小さな玄関マットサイズ(約50×80cm)で3~10万円、中型(約100×150cm)で10~30万円、大型(約200×300cm)では50万円以上が目安です。 高価な理由は、ひとつひとつ手作業で時間と労力をかけて織られているためです。製作には数ヶ月を要し、機械織りにはない味わいと芸術性が生まれます。さらに上質な羊毛100%を使い、草木など天然染料で染め上げて鮮やかな色合いを出していることもコストに反映されています。一点物の伝統工芸品としての価値が評価されているため、価格に見合うだけの耐久性と独自性を備えた「一生もの」のラグと言えるでしょう。 購入時に確認すべきチェックポイント 裏面の結び目や織りの状態: ギャッベが本当に手織りかどうかは裏側を見れば分かります。本物は裏面に手結びの結び目が確認でき、若干のゆがみや不均一さがあります。機械織りの模造品は裏面の目が整いすぎているので要チェックです。

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カシュガイ族が生命の樹模様のギャッベを織る場面、ルリ族が幾何学柄のペルシャ絨毯を制作する様子、シラーズのバザールで商人が絨毯を広げて見せる光景。

ギャッベの産地別特徴|カシュガイ族・ルリ族・シラーズ

ギャッベはイラン南西部シラーズ周辺で暮らすカシュガイ族やルリ族などの遊牧民が織り続けてきた手織り絨毯です。もともと過酷な山岳遊牧生活で寝床に使うため、羊毛をざっくり織ってふかふかに仕上げた生活必需品として生まれました。ペルシャ語で「粗い」「ざっくりした」という名の通り織り目は粗く、長らく絨毯市場では見向きもされない時代が続きました。しかし近年になってその素朴なデザインや鮮やかな草木染めの色彩が再評価されています。以下では部族や地域ごとのギャッベの起源・発展、および文様や素材に現れる歴史的特徴をカシュガイ族・ルリ族・シラーズに焦点を当てて解説します。 カシュガイ族のギャッベ カシュガイ族はトルコ系の遊牧民で、16世紀末頃までに北方から現在のファールス地方(シラーズ周辺)へ南下移住してきたとされます。移動の過程で各地の織物文化を取り入れ、とくに先住民ルリ族の織り技術やデザインを吸収して独自のギャッベを発展させました。カシュガイ族のギャッベは女性たちが図案なしで自由に織り上げ、家族や自然への願いが込められています。文様としてヤギや羊など家畜の姿や「生命の樹」と呼ばれる樹木のモチーフが表現され、草木染めの素朴な色合いと相まって温かみのある作風となっています。 ルリ族のギャッベ ギャッベはイスラム化以前からルリ族によって織られていたとも言われ、起源をルリ族に求める説もあります。ルリ族はイラン南西部に古くから定住する部族で織りの技術も高く、彼らが織り上げる高品質なギャッベは「ルリバフト(Luribaft)」と呼ばれます。ルリバフトには左右対称の幾何学模様から絵画的なデザインまであり、緻密な織り目や草花モチーフの伝統文様は芸術性が高いと評されます。また、生成りの羊毛で織られた素朴な伝統作品は現代の洗練されたルリバフトとは趣を異にします。 シラーズ地方とギャッベ シラーズはイラン南西部ファールス州にある地域(都市)です。そこで作られるギャッベにはカシュガイ族の影響を受けた明るい色彩とメダリオンなどカジュアルな意匠が特徴です。ギャッベが商品として注目され始めたのは20世紀後半で、シラーズの絨毯商ゴラムレザー・ゾランバリが部族民の実用品だったギャッベに草木染めの鮮やかな色彩を施して海外に紹介し、モダンで芸術的なギャッベを生み出して世界的ブームを起こしました。2010年には伝統的ギャッベ織りがユネスコ無形文化遺産に登録されています。

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遊牧生活の中で女性がギャッベを織る様子

遊牧民の暮らしとギャッベの関係

ギャッベとは、イラン南西部のカシュガイ族が伝統的に織ってきた毛足の長い手織り絨毯です。彼らは春と秋の年2回、テントを畳んで山岳高原と平野を往復する大移動を行い、羊やヤギと共に暮らす遊牧生活を送っています。移動の最中、男性たちが家畜の世話に奔走する一方で、女性たちはテント内で羊毛の糸を紡ぎながら絨毯を織り進めていきます。遊牧民にとってギャッベは、砂漠や山岳地帯など過酷な自然環境に適応するための必需品であり、テントの床に敷いて地面の冷えや暑さを和らげる生活道具でもあります。 天然素材と制作工程 遊牧民は家畜の羊から良質な毛を刈り取り、自ら手で紡いで丈夫な毛糸を作ります。染色も身近な草木や土など天然素材で行われ、茜の根・クルミの殻・ウコン・ザクロの皮・藍などから赤や茶、黄、橙、青、緑といった色糸を生み出します。これらの自然由来の染料で染められた羊毛糸は発色が美しく、使うほどに色に深みが増していきます。織りには地面に設置できる水平型の簡易織機を用い、移動先で組み立てて作業できるため遊牧生活に適しています。こうした工程は家族ぐるみの共同作業で、羊の放牧や毛刈りを担う男性と、糸紡ぎ・染色・織りを担当する女性たちが役割分担し、一枚の絨毯を作り上げます。 自然が映し出されたデザイン ギャッベのデザインは自由で、下絵を用意せずに織り手の女性がその時々に思い浮かぶ模様を直接織り込みます。まるで絵を描くように一目一目を結んでいき、見た風景や動物、日々の暮らしの情景がそのまま文様となるため、世界に一つだけの素朴であたたかみのある柄が生まれます。緑の糸は草原、赤は夕日や花々をイメージするなど色にも自然環境が反映され、羊・ヤギ・鹿など家畜や野生動物、草花や人間の姿がモチーフとして登場します。

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カシュガイ族の女性が木製織機でギャッベラグを手織りする様子。鹿と生命の木の文様、天然染料の鮮やかな赤と青、羊毛や染料の器が周囲に並ぶ。

ギャッベラグの魅力と選び方|サイズ・模様・色の解説

ギャッベはイラン南部の遊牧民カシュガイ族が生活の中で育んだ毛足の長い手織り絨毯です。 テントの床敷きや嫁入り道具として何世代にもわたり使われ、羊毛を刈り取り、手で紡ぎ、草木で染め、一つひとつ結びながら織り上げる手間を経て完成します。2010年には、その織りの技術がユネスコ無形文化遺産に登録されました。「ギャッベ」という言葉はペルシャ語で「ざっくりとした」を意味し、素朴で温かみのある風合いが特徴です。 魅力の一つは、文様に込められた願いや背景を感じ取れる“手仕事”ならではの温かみです。 同じ織り手でも二枚と同じものはなく、自分だけの一枚に出会える喜びがあります。毛足が長く目の詰まったウールラグは、夏はさらっと涼しく、冬は暖かく、一年中快適に使用できます。 選び方のポイントはサイズから決めることです。 リビングには約150×200cmや170×240cm、玄関マットには80×120cm(戸建て)や60×90cm(マンション)がおすすめです。好みの色や柄を選ぶことで、長く愛用できる一枚になります。

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砂漠のテントの中で、年配の女性が伝統衣装をまとい、羊毛を紡いでいる。足元には、動物や木のモチーフが織り込まれた植物染めのギャッベと、複雑な花文様とメダリオンが特徴のペルシャ絨毯が並び、夕暮れの柔らかな光が差し込んでいる。

ギャッベとは?人気の理由とペルシャ絨毯との違い

ギャッベという名称はペルシャ語で「目が粗い」「ざっくりした」を意味し、その名の通り粗めの織りと長い毛足を持つ素朴な絨毯です。ギャッベは遊牧民のテント生活に欠かせない生活必需品で、テントの床に何枚も敷き詰めて寝具として使われてきました。 ギャッベには羊毛を草木染め(植物由来の天然染料)した糸が使われ、素朴で自然な色合いに仕上げられます。織り込まれる文様は遊牧民の暮らしを映したデザインで、羊や山羊などの動物模様や生命の樹などが特徴です。 ペルシャ絨毯との違い ギャッベはペルシャ絨毯の一種ですが、ペルシャ絨毯とは大きく異なります。典型的なペルシャ絨毯は絹糸を織り込むなど非常に緻密に織られ、華麗なメダリオン(絨毯中央の紋様)などの伝統柄です。ギャッベは太い羊毛糸で目を粗く織られており、結び目の密度はペルシャ絨毯の約十分の一程度です。ギャッベの文様は家族や動物、草木や水辺など身近なテーマを表現しており、初めて見る人にもどこか懐かしさを感じさせると言われます。 ギャッベが人気の理由 ギャッベは長らくイラン国内の絨毯市場では粗末な製品と見なされることもありました。その背景には、当時のギャッベは現在よりも織りが粗く、耐久性や仕上がりも今ほど洗練されていなかったことがあります。ところが20世紀後半、欧米の愛好家がその素朴な美しさと温もりに価値を見出し、輸出が始まると一転して世界的に高く評価されるようになりました。現在ではギャッベは世界中で愛好され、日常的に取り入れる家庭が増えています。

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