ペルシャ絨毯を初めて購入する際は、敷く場所に合ったサイズを選ぶことが第一歩です。素材の種類やデザインの特徴を理解し、自分の好みと用途に合う絨毯を選ぶのがおすすめです。
ペルシャ絨毯には、玄関マットほどの小さなものから、6畳間を覆うような特大サイズまで、さまざまな大きさがあります。購入前に、絨毯を敷く予定の部屋や場所の寸法を正確に測っておきましょう。家具の配置との兼ね合いも考慮して、適切なサイズの絨毯を選ぶことが重要です。床全体を絨毯で覆い尽くすのではなく、適度に床の余白を残したほうが、空間のバランスが良く見えます。
ペルシャ絨毯には、主にウール(羊毛)やシルク(絹)などの天然素材が使われています。人工素材で作られた絨毯は、本物のペルシャ絨毯ではないため、注意が必要です。ウール製の絨毯は耐久性が高く、汚れにも強いため、日常使いに適しています。シルク製のペルシャ絨毯は、繊細な光沢を放ち、非常に華やかな見た目です。シルク製の絨毯はウール製のものよりも高価で、同じサイズでも価格に大きな差が生じます。
ペルシャ絨毯のデザインは、産地や部族によって異なり、伝統的な模様から素朴な柄まで多彩です。たとえば、イラン北西部のタブリーズ産の絨毯には、魚をモチーフにした伝統模様(マヒ柄)が用いられ、高い耐久性でも知られています。一方、南西部の遊牧民が織る「ギャッベ」と呼ばれる絨毯は、厚手で素朴なデザインが特徴で、柔らかな手触りが魅力です。絨毯の色柄は、部屋の雰囲気や自分の好みに合うものを選ぶことが大切です。