「ファインクオリティ」という言葉は、手織りの絨毯の品質を示すために使われるもので、絨毯の結び目の密度を意味します。手織りの絨毯は、綿やシルクの糸を使い、数百万の結び目を織り込むことで作られています。結び目の数は、平方インチ毎の結び目の密度や配置によって決まります。
8X8、10X10、11X11、14X14という数値は、平方インチあたりの結び目の密度を示しています。結び目の数が増えるほど、品質が高くなり、価格も上昇します。
絨毯の密度を判断する際、カーペットの裏側を見て、平方インチ毎の結び目の数(KPSI)を確認します。KPSIが高ければ高いほど、細かい仕上がりになり、逆にKPSIが低いと粗めの織りとなります。
80 KPSI以下の絨毯は粗い、または品質が低いとされ、80 - 120 KPSIは標準的なものです。120から330 KPSIは中〜高品質のカテゴリーに位置づけられ、330 KPSI以上のものは最上級の品質と認識されます。
パキスタン絨毯のファインクオリティとノーマルの比較
ファインクオリティ
ファインクオリティの絨毯は非常に高密度の織りを持ち、その結果、多くの優れた特性があります。まず、細かな織りの密度が高いため、繊細で精巧な模様を織り込むことが可能です。これにより、模様がはっきりとし、細部まで鮮明に見えます。
また、この絨毯は丈夫さも特徴です。高密度の織りがゴミの侵入を防ぎ、耐久性を高めます。特に、ニュージーランド産のウールを使用しており、1平方インチあたりに縦糸が12本、横糸が24本も含まれています。これは、パキスタン絨毯の中で最上ランクに位置づけられる密度です。織りが細かいほど耐久性が高まり、ゴミの侵入も防ぎやすくなります。
ノーマルなパキスタン絨毯
一方で、通常のパキスタン絨毯は柔らかさが特徴で、ファインクオリティのものと比べると一般的には厚みがあります。この厚みによって、足元に柔らかな感触を提供したい場合に適しています。