アルデビル
種類:ペルシャ絨毯
場所:イラン北西部・アルデビル地方(アゼルバイジャン国境近く)
ノット密度:1平方メートルあたり約100,000〜250,000ノット
特徴:やや薄手で、耐久性が高い。幾何学模様が主体で、力強いデザイン。
パイル:ウール(羊毛)
アルデビルは、イラン北西部に位置する都市で、首都テヘランから約480km北西にあります。
カスピ海に近いアルデビル地方は古くから絨毯の産地として知られています。
世界的に有名な「アルデビル絨毯」は、奉納先であったこの地の名を冠した名品で、サファヴィー朝時代の重要な文化遺産とされています。ただし現代の産地アルデビルで織られた絨毯と、この歴史的名品「アルデビル絨毯」は別物で、名は産地ではなく奉納先の廟にちなんでいます。世界で最も有名なペルシャ絨毯のひとつとされています。
この絨毯の産地は確定しておらず、タブリーズ・カシャーン・イスファハーン・ケルマーンのいずれかとする複数の説があり、学術的には「イラン北西部の工匠の技」とのみ伝えられています。アルデビルのシェイフ・サフィー・アッディーン廟に奉納されていたことから「アルデビル絨毯」と呼ばれています。
後に廟の修復資金を調達するために売却され、現在はロンドンのヴィクトリア・アンド・アルバート博物館に所蔵されています。
アルデビルはイラン北西部、アゼルバイジャン国境近くに位置し、古くからトルコ系アゼリー人が多く住む地域です。
そのため、この地域の絨毯にはペルシャ的要素(花やアラベスク)よりも、菱形・八角形・メダリオンなどの力強い幾何学模様が多く見られます。
シェイク・サフィ・アル・ディンの霊廟 ユネスコ世界遺産